「情報通信」という社会インフラ、
それを支える意義
私の過去の体験から少しお話ししたいと思います。2001年、私が大学3年生だった夏の終わりにアメリカに留学しました。当時は「起業しよう」という意志があったわけでもなく、漠然と「英語をつかって世界の人とビジネスをしたい」とサンフランシスコへ。しかし到着して2週間で、「9・11」と呼ばれる衝撃的な多発テロが起きたのです。
当時はまだ満足に英語も話せないうえ、友達や知り合いも一人もおらず、僅かなお金しか持たない学生。今でこそ当たり前の、スマホで無料で連絡を取り合えるSNSやLINEもなく、国際電話もかなり高額であり、かつつながりにくい状態でもあったので、家族に自分の状況や無事を伝えることさえ困難でした。その時のことが、直接モバイルやICTの会社立ち上げにつながったわけではないけれど、「遠く離れた人と当たり前につながる」ことの意味を考えるとき、私の心に残る体験となっています。
情報通信技術は、いまや社会を支える、そしてひとりひとりを支える大切なインフラです。コロナでなかなか人と会えない時期が続いていることで、改めてそれを感じた方も多いかもしれません。この仕事にはそういった「当たり前の生活」を支える意義、使命、そして素晴らしさや楽しさがあります。
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未来への一歩は、
お客様の課題に向き合うこと、
そして技術とアイデアで応え続けること「ICTソリューションプロバイダーとしてトップを目指す」というと、どんな新しいサービスを作るんですか?といった質問を受けます。でも、私がまず社員に伝えていきたいこと、会社として大事にしていきたいことは「すべてはお客様の課題から始まる」ということです。まずはお客様の課題をまっすぐにとらえること。これがすべての始まりです。ここを間違えてはいけないし、そこを強く意識しながら考えていかないといけません。
そしてその課題はどのように解決できるか、ということについて、技術だけでなくアイデアをもって挑むことが未来への一歩だと考えます。イノベーションとは、もっと現実的に、シンプルにとらえると、これまでなかったやり方で課題解決したり、満足を生み出す、ということです。これには、技術が可能にする部分と、アイデアが可能にする部分、もしくはその両方で可能にする部分とがあるわけです。ICT技術はそれこそ、日進月歩。
どんどん進化していくからこそ、まずはプロフェッショナルとして様々な技術の引き出しを増やしていきたいと思っています。そして次に大事なのは、その技術をどう活用して、こうすればその課題は解決できます、とか、こういうのあったら面白いよね、とか、アイデアをどう膨らませていけるか、だと思います。このアイデア、の部分はむしろ、一見非現実的に思えるようなことの方が面白いじゃないですか。『ドラえもんの世界はどうやったら実現できるか』ということです。(笑)
例えば、どこでもドアを技術的に説明(できないですが)するとしたら、『開閉装置の手前と向こうで空間が時空を超えて接続されて、その境界線をまたいだ瞬間に、物質を構成する元素が…』とかなるわけです。技術だと。(笑)でもそうではなくて、ドアをあけたら瞬間的に移動してるってよくない?というのは、まさにアイデアです。技術はあくまでそれを可能にする手段、であって、意志、とか希望、とか願いではないわけです。ICTソリューション、とは、こうあってほしい!とかこうなったらいいな!という『願い』が現実化したものなのであって、それを実現できるなら手段はなんでもいいわけなんです。つまり我々は、世の中は、未来は、人は何に対して「こうなったらいいな!」ということにどれだけ敏感でいられるか、だと思います。
「この課題はこうやって解決できます」「こういうニーズを満たせます」「こうすれば良くなります」と、お客様が思っている以上のことを提案できるようになっていきたい。そのためには、それを可能にする手段としての技術と、こうなったらいい、こうしたい、というアイデアが必要です。
技術とアイデアが、常にすごいスピードでアップデートされ続けているような会社を目指していきたいし、それがお客様の課題をひとつひとつ解決していくことにつながっていくし、よりよい社会、よりよい未来をつくっていく原動力だと思っています。 -
最大の「成長機会」を得られる会社、
夢を叶えられる会社でありたいアイルミッションの目指しているもう一つの軸は「最大の成長機会を得られる会社」ということ。会社の制度においても、成長機会を後押しする仕組みを重視し、個人のチャレンジやキャリアアップを支援しています。
プロとしての責任感は必要ですが、そこに自分の「夢」や「未来」を重ねて仕事にやりがいを感じてもらえたらという考えからです。この会社の理念は「ICTによる『顧客課題の解決』と、『新しい価値創造』を通じて豊かで幸せな未来の実現に貢献する」こと。だからただ漠然と働くのではなく、それぞれの豊かな未来を目指していけたらと思っています。
未来に向かって
新卒や業界未経験の方、進む先に迷われている方もいるかもしれません。でも、踏み出してチャレンジしてみなければ、先にあるものはわからない。私自身もそうですが無我夢中にやって、振り返ったとき結果が初めて見えてくる。この会社も「ICTソリューションプロバイダー」として、業界トップを目指すため新たなチャレンジをする時にきています。まずやってみる、トライしてみる。その中からいろいろなものが生まれてくると思います。
ぜひそういったチャレンジをうちの会社でやってみてほしいですし、チャレンジができる機会をたくさん作ってみなさんをお迎えしたいと思っています。